「新しい神殿」 加藤 智恵牧師  ヨハネによる福音書 2章13~25節   列王記 上 8章22~30節

旧約の列王記 上には、ソロモン王の建てた最初の神殿での完成の祈りが書いてあります。神殿とは神が臨在される所です。最初の神殿は幕屋です。幕屋には契約の箱が安置され、祭司であるレビ人が契約の箱を守っていました。契約の箱には、主とイスラエルの契約の基礎をなす神の言葉である十戒が刻まれた石の板が収められていました。
カナンの地に定住したイスラエルの民は、ダビデ王の時代にようやくイスラエルの統治がなされました。ダビデは王国建設の中心として、神の箱を安置する神殿建設を切望しましたが、神はそれを許されませんでした。そのためダビデ王はソロモン王が神殿を建てられるように資材の準備をしました。そしてソロモン王が神殿建築を完成しました。契約の箱は神殿に安置されました。ソロモン王はイスラエルの全会衆の前で、主の祭壇の前に立ち、両手を天に伸ばして祈ります。特別な祈りです。「あなたはその僕、わたしの父になさった約束を守り、今日このとおり御手をもって、神殿建築を成し遂げてくださいました。わが神、主よ、ただ僕の祈りと願いを顧みて、今日僕が御前に捧げる叫びと祈りを聞き届けてください。」ソロモン王は全会衆の前で、このように祈りました。ソロモン王の建てた神殿は見事なものでした。
イエス様が真の神殿であることが書いてある、ヨハネによる福音書に移ります。イエス様は過越しの祭りが近づいていたのでエルサレムに上って行かれました。そして神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと座って両替をしている者たちをご覧になりました。イエス様がご覧になるという言葉が出てくると、そこにはイエス様が私たちに伝えたい重要なことが含まれています。イエス様がなにかのしるしを行なわれる事が多いです。イエス様は縄で鞭を作り、羊や牛を全て境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、鳩を売る者たちに「この様な物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない」と言われて、激しい行動に出られたのです。ユダヤ人たちは「あなたはこんなことをするからには、どんな奇跡をわたしたちに見せるつもりか」と尋ねます。すると主イエスは「この神殿を壊してみよ。3日で建て直してみせる」と言われました。46年もかけて建造した神殿を「3日で建て直す」とびっくりすることを言われました。主イエスの言われる神殿とは、ご自分の体のことでした。それは、主イエスの受難と死と復活の事を意味していました。神殿を「わたしの父の家」と呼ばれた主イエスは、神殿本来の目的にかなわないすべての物は拒絶され、除去されなければならないと言われたのです。形骸化した神殿の中心の制度全体を否定されたのです。
神様は全てを御存知です。隠れている事を見ておられる神様を恐れ、神様に全てを明け渡して、日々を歩んでいきたいと思っています。私たちは生ける神の神殿であります。心の中に主イエスが住んでおられるならば、神の神殿であるのです。

説教要旨(2月2日)