教会に1つの椅子が届けられました。明治20年献堂された伊那坂下教会初代会堂時代からのものです。椅子を眺めながら、不思議な感覚になりました。そして様々に想像します。「この椅子にどなたが座られたのだろう?」「どんな思いで礼拝に臨まれたのだろうか・・・」などと思いめぐらす中で、気づかされたことがありました。この椅子に座られた方々は、神さまが呼び集めて下さった方だということを。まだ帝国議会の前、自由民権運動の中で、板垣退助などが活躍されていた時代、伊那町において福音が宣べ伝えられていました。そして聖書に触れ、信仰に導かれた方々により、祈られささげられた会堂と、そしてこの椅子も、神さまのご用のためにとささげられたのでした。以後140年余りを経て、福音は、変わることなくこの地に宣べ伝えられています。時代は変わっても、変わらないものが語られ続けていることに、神さまのお恵みを改めて感じました。(牧師)

教会近況(9月5日)