伊那坂下教会CSだより 12月

クリスマスおめでとうございます。13日にはCSクリスマス、21日には聖日礼拝でのクリスマス礼拝、24日夜にはクリスマスキャンドサービス礼拝を守ることが出来ました。csクリスマスには新しい小さなお客様も参加してくれました。導きに感謝です。イエス様のお誕生の喜びが多くの人に与えられますように。

21日csお話 鳴らない鐘

「まことに、あなたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち」しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」マタイ25:40

むかしむかし、アメリカのある町に、大きな教会がありました。
教会には、天にそびえる高い塔があって、立派な鐘(かね)がつるされています。
その鐘には、『クリスマスの夜にだけ鳴る』という、不思議な言い伝えがありました。
ところがまだ一度も、この鐘が鳴る音を聞いた人はありませんでした。
クリスマスが近づくと、町の人たちは塔を見あげて話し合います。
「今年こそは、あの鐘の鳴る音が聞けるかなあ?」「わしは八十年も生きているが、まだ一度も聞いたことがない。なんでも、わしのじいさんが子どもの頃に聞いたそうだが、それは素晴らしい音色だったそうだ」「どうすれば、あの鐘はなるのだろう?」「神さまに贈り物をすれば、鳴るという話だよ」
さて、この町のはずれの小さな村に、ペドロという男の子と弟がいました。ある日、ペドロは弟に言いました。「クリスマスの教会って、とってもにぎやかなんだってさ」
すると弟は、目を輝かせてせがみました。「わあ、ぼく、行ってみたいなあ」「よし、連れて行ってあげるよ」
ペドロは、弟と約束しました。そして、まちにまったクリスマスの前の夜。ペドロと弟は、しっかりと手をつなぐと町へ向かいました。
町の入り口までいった時、二人は女の人が倒れているのを見つけました。
「どうしたのかな? この人、動かないよ。お兄ちゃん、どうしよう?」「このままほうっておいたら、凍え死んでしまう。困ったなあ?」
あたりには、だれもいません。ペドロはポケットから銀貨を取り出すと、弟に差し出しました。
「この銀貨は神さまへの贈り物だよ。ぼくはこの人を助けるから、一人で行っておいで」
「えっ、ぼく、一人で行くの? お兄ちゃんだって、あんなに行きたがっていたじゃないか」
「いいんだ。さあ、行っておいで」
弟はしかたなく、一人で町の中へ入っていきました。教会の中は、たくさんの人でにぎわっていました。どの人も神さまへの立派な贈り物を、得意そうに持っています。キラキラとまぶしく光る宝石、山のような金貨、立派な銀食器・・・。
だれもが素晴らしい贈り物をして、鐘を鳴らそうと考えていました。けれど、鐘は鳴りません。
「今年こそ、鐘を鳴らしてみせるぞ!」
最後に王さまも、命の次に大切にしている金の冠(かんむり)をささげました。(さすがに、これで鐘がなるだろう) みんなはジッと、耳をかたむけました。でも、高い塔の上は、シーンとしずまり返ったままです。
「ああ、なんと、王さまの金の冠でもだめなのか」「きっと、あの鐘は永久(えいきゅう)に鳴らない鐘なんだ」「そうだ。そうにちがいない」
人々があきらめて帰りかけた、その時です。♪カローン、コローン、カローン、コローン・・・・・・。
とつぜん、塔から美しい鐘の音が響いてきたではありませんか。「あっ! 鳴った。とうとう鳴ったぞ!」「なんて、美しい音色なんだ」「それにしても、鐘を鳴らすほどの贈り物をしたのは、いったいだれだろう?」
王さまをはじめ、人々はいっせいに振り返りました。するとそこにはペドロの弟が、はずかしそうにたっていました。
「ぼく、お兄ちゃんからあずかった銀貨を一枚、神さまにささげただけだよ」弟は、そういったあと、
(お兄ちゃんの助けてあげた、あの女の人は、きっと大丈夫だろうな)と、思いました。
素晴らしい贈り物というのは、高価(こうか)だからよいのではありません。
大した物ではなくても、贈る人の心がこもっていればよいのです。メリークリスマス

Merry Christmas

 

教会学校だより 2025年12月