「悔い改めなさい」 加藤智恵牧師
使徒言行録 2章37~47節   サムエル記 下 7章4~16節

五旬節の祭りのために世界各地から集まって来た信仰深いユダヤ人たちは、ペトロが聖霊に満たされて語る説教を聞きました。「イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、また、メシアとなさったのです」(使徒2:36)。人々はこれを聞いて大いに心を打たれ、ペトロと他の使徒たちに「兄弟たち、わたしたちはどうしたら良いのですか」と言いました。ペトロが聖霊に満たされて大胆に語ったので、天下のあらゆる国から来ていた信仰深いユダヤ人は、自分たちが尊敬してやまないダビデ王の子孫であるイエスを殺したことが心に刻み付けられました。恐ろしい間違いを犯してしまったことを、はっきりと知らされたのです。そして、その償いをするためには、自分たちは一体どうしたら良いのか。本気でペトロたちに問うたのです。ペトロは自分たちのしたことを「悔い改めなさい」、と迫りました。そして、めいめいイエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦して頂きなさい。そうすれば賜物として聖霊を受けます、と言いました。罪からの救いはまず、1悔い改めること、2洗礼を受けること、3.罪が赦されること、4聖霊の賜物を受けることです。聖霊を受けると、私たちは力を受けます。見えなかったことが見えるようになります。そして、神にどれ程わたしたちは愛されているかを知ります。
初代教会の人たちは、聖霊降臨によって力を受けたペトロの説教を聞いて心が刺され、悔い改めて洗礼を受けた者が3000人もいたのです。今も聖霊は働いています。初代教会の人たちは全ての物を共有し、財産や持ち物を売り、おのおの必要に応じて皆がそれを分け合いました。洗礼を受けた者たちは、家も家族も捨ててキリストに従いました。ペトロや使徒たちのように全てを捨てて神に従ったのです。
旧約聖書のサムエル記にはナタンの預言が書かれています。ナタンは「わたしの僕ダビデに告げよ。万軍の主はこう言われる。わたしはあなたを取って、わたしの民の指導者にした。あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる」と。この預言は、主イエス・キリストによって成就しました。
現代は混乱の時代、教会の衰微の時代です。神はこれから、どのような事をご計画されているのか、私たちには分かりませんが、神様のご計画は必ず良い計画です。キリストが再臨されるまで、私たちは聖書に聞き、祈り、聖霊の導きによって、この喜びを人々に証しできたら幸いです。

説教要旨(6月23日)