伊那坂下教会CSだより
三寒四温という言葉の通り、寒い日と暖かい日が順次繰り返されながら、春がやって来ますね。暖かくなるのが待ち遠しいですが、この時も守られて過せますように。
2025年2月16日子どもメッセージ
「委ねられること」(1ペテロ5:7)
「あなたがたの思い願いをいっさい神に委ねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
ここに持ってきたものは、今から30年前に、大きな地震の後、阪神大震災でしたが、建物が壊れて、電車から落ちて、沢山の人たちの家が壊れ、火事でけ出されて難生活をしていた頃に、ダイエーというスーパーで買い物をするたびに、配られたビニール袋です。
がんばろや神戸
今、手に取ってみると、励まして、ダイエーも、応援してくださっていたんだなと分かります。しかし当時、地震が起こった後には、がんばろや、が、とてもつらかったことでした。毎日、水汲みや、線がれて電車も走っていない中で、歩き続けるしかなかった毎日が続いて、ガスも出ない、お風呂にもなかなか入れない中で、毎日が必死で、精一杯の中で、思わず、これ以上どうがんばったらいいの?もうこれ以上、がんばれない・・・というのが正直な気持ちでした。
応援してくださっているというのは、頭では分かろうとしていたと思います。でも、そのままを受け取れる余裕がありませんでした。だから、心配してくださっている、県外の方々からもたくさんの応援とお見舞いをいただきましたが、一番大変だったのは、根掘り葉掘り、どうだった?どうだった?と聞かれるのが、凄く嫌で、もうそうっとしておいてほしい!これ以上、どう頑張ったらいいの?というのがその時の気持ちでした。
人が、精一杯になっている時、もうこれ以上頑張れない時というのは、あると思います。その時に、さらに輪をかけるように、頑張ろうと言われても、それは苦しみでしかないのではないでしょうか?もうすでに、一生懸命です。これ以上もうできないという時には、がんばろうは、傷つけてしまうこともあると思います。
そういう頑張れない時、がんばれない私を、神さまは、そのまま受け取ってくださるんです。神さまはそのままを受け取って下さり、もうこれ以上できないという私たちを、心配していて下さるお方です。
頑張れないことも、もうこれ以上は無理ということも、神さまはちゃんと受け取ってくださいます。 だからこそ、 がんばれない時には、がんばれない自分自身も、全部、 神さまに丸投げでいいんです。一切神に委ねなさいと、 おっしゃって下さっているんですから、神さまに任せたらいいんです。
今は、このスーパーの袋は、宝物です。 応援してくださっていたんだなと思います。