教会学校だより 2025年 9月
9月も半ばを過ぎ、温暖化の猛暑を過ごして来ましたが、秋は訪れ、涼しさと実りの季節が与えられている事にホッとしながら、感謝の日々です。
9月のCSのお話は唐木芳子さんがしてくださいました。唐木さんのご奉仕に感謝です。
唐木さんはまず、エリックカールの「ちいさいタネ」という絵本を読んでくださりました。子ども達に何度も読みか聞かせてきた一冊だそうです。
「秋です。つよい風がふくようになると、花のタネたちは空中にとびちってとおいところへはこばれていきます。とびだしたたくさんのタネのなかに、とくべつちいさいタネがひとつ。さあこのちいさいタネは、なかまといっしょにどこまでとんでいくのでしょう」
という出だしで始まる、このお話はエリックカールの色彩豊かな絵と共にタネの過酷な旅が描かれています。
タネたちは旅の途中で、太陽に焼かれ、氷の山に落ち、海に落ち、砂漠に落ち・・・力尽きていきます。 風がやんで地面に落ちても、鳥に食べられ、ねずみに食べられ、人に踏まれ・・・。
しかし一番小さな タネが 生き残り おおきな 花をさかせました!
唐木さんはこの絵本を読み終えて、更に今年、教会員の小野寺さんを通して教会に植えられた「はるかちゃんのひまわり」に触れて話されました。このはるかちゃんのひまわりが与えられた事で、ちいさいタネが次のところで大きな花を咲かせたように、はるかちゃんの命はひまわりを通して私達の中に生きてくれている。そして、また命のバトンをつないでいってくれていると。
「わたしは道であり、真理であり、命である。」ヨハネ14:6 【はるかのひまわりの由来】 平成7年1月17日の明け方5時46分阪神大震災発災 木造の建物は、その揺れでひとたまりもなく崩れてしまい、2階部分が崩れ落ち、1階は完全に押しつぶされていました。 はるかちゃんがガレキの下から発見されたのは、地震発生から7時間後でした。 そして、震災から半年後、かつてはるかちゃんの家があった空き地、はるかちゃんの遺体を発見した場所。驚いたことに、そこに無数のひまわりの花が、力強く、太陽に向って咲いていました。 お母さんはひまわりを見て、「娘がひまわりとなって帰ってきた」と涙しました。 近所の人たちは、この花をこう呼びました。『はるかのひまわり』 何も無くなってしまった町の空に、次々に咲いた大輪の花はたくさんの人を励まし勇気付けました。はるかちゃんと同級生の娘さんを持つ藤野芳雄さんが、はるかのひまわり、を全国へ普及させる活動からはじまり、思いのバトンを受け継いだ”はるかのひまわり絆プロジェクト”です。 「はるかのひまわり」を育て採取した種を配布する過程で由来をお伝えし、災害の悲惨さと共に命の尊さを考える機会とすることで、「人の尊厳」と「人との関わりの大切さ」を知り、感性豊かな地域社会をつくることを目的としています。
教会に植えられたはるかちゃんのひまわりもこんなに大きな花を咲かせてくれました!またタネとなって次のところで命をつないでくれることを願います。はるかちゃんひまわりのタネを分けて欲しい方は小野寺さんへお問い合わせください。